宝塚版と中川晃教山本耕史版「ロックオペラモーツァルト」 [宝塚]
星組の今回の公演、「ロックオペラモーツァルト」と聞いてすぐに思い出したのが
2013年に東急シアターオーブにて中川晃教さんと山本耕史さんのダブル主演公演で話題になった「ロックオペラモーツァルト」です。
中川晃教さんがモーツァルト、山本耕史さんがサリエリの「ルージュバージョン」と
山本耕史さんがモーツァルト、中川晃教さんがサリエリの「インディゴバージョン」
この2つのバージョンがあり、私はルージュバージョンを観ました。
中川晃教さんは東宝「モーツァルト!」でもモーツァルトを演じました。音楽の天才、というのが中川晃教さんにぴったりだと思います。
ルージュバージョンを観た記憶を辿りますと、映画「アマデウス」のように、天才モーツァルトに嫉妬するサリエリと、自由奔放な天才モーツァルトのやりとりがたいへん見応えがありました。
で、宝塚版「モーツァルト」ですが。
礼真琴さんのモーツァルトはたいへん魅力的で、音楽もダンスも素晴らしかったと思うのですが
ストーリーが、、、(^◇^;)
、、、残念でした。
1幕、サリエリは全然出てこないし、モーツァルトがいかに天才かという描写もないし。
1幕だけ観ただけだとモーツァルトはただの我儘で常識知らずの愚か者という感じです。
2幕でやっと「譜面はいらない。音符は僕の頭の中にある」というモーツァルトのセリフが出て、サリエリとのやりとりが出て。
1幕をもう少し脚本練って欲しかったです。
それに、
「こじらせ女子」とか「シングルマザー」等の軽いセリフもちょっと残念でした。
でも礼真琴さんのモーツァルト、とても良かった!
宝塚劇場ではなかったこともありますが、いい意味で「宝塚」っぽくなくて、正統なミュージカルみたいでした。
宝塚が苦手な方がよくいう理由に
「あの独特な口調や歌い方が苦手」というのがあります。特に男役さんのそれですよね。
私も、人によってちょっと苦手に感じたりするのですが
礼真琴さんは違和感なく、台詞や歌がすっと耳に入ってきました。
カテコの挨拶で、
「豊島区さま貸切公演ということで、宝塚初めてという方もいらっしゃると思いますが、ぜひ宝塚の沼にハマって宝塚劇場にもいらしてください」と礼真琴さんが言ってましたが
皆さんハマったと思います(^^)
東京建物ブリリアホールはとても綺麗で、小ぢんまりしていて舞台が近い感じがしました。
ちょっと座席が小さめかもしれません。
これも観にきます!
「出島小宇宙戦争」。
すごいタイトルですよね(笑)。
来年の星組公演「胘燿の谷」eプラス貸切公演、S S席当選しました!
楽しみです。